有名人に会ったことを嬉しそうに話す人がいます。
「この前、有名人の○○と会ってきた! 握手してきた! ツーショットの写真も撮った!」
本人はご満悦の様子です。
喜々とした表情を浮かべながら「すごいだろ」と言わんばかりで話す人がいるものです。
もちろんちょっとしたネタで話すくらいならいいのです。
有名人に会った経験は貴重です。
偶然有名人に会う機会があり、握手したりサインをもらったりすることがあるでしょう。
憧れの人であれば、舞い上がるのも当然です。
有名人に会った話は人の関心を引きつけるネタになるので、これはこれで面白くて、聞いているほうも楽しめます。
日常ネタの1つとして「こんなことがあったよ」と話す程度なら、普通に盛り上がるはずです。
しかし「自分を大きく見せるため」という目的で話しているなら、要注意です。
自分を大きく見せるために有名人と会った話をする人がいます。
上から目線で話していたり、有名人と握手している写真を次々見せてきたり、今まで会った有名人の数を自慢げに語っていたり。
こういう人は、聞かれてもいないのにずけずけ話すのが特徴です。
有名人に会った話は、あまりしつこくなると、空回りになります。
最初は関心を持って聞いてくれるかもしれませんが、あまりしつこいと「だから何?」とげんなりされるでしょう。
有名人に会ったことを自慢すればするほど「虎の威を借る狐」のように見られます。
話せば話すほど本人が小粒に見えてしまい、鼻で笑われるのがオチになるのです。
有名人に会ったからといって、自分がすごくなったわけでも偉くなったわけでもありません。
連絡先を交換したり一緒に出かけたりしたなら別ですが、会うこと自体は何でもありません。
会っただけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
有名人は日頃からいろいろな一般人と会っていて、自分もその大多数の1人になっただけです。
自分を大きく見せるために有名人に会った話をしているなら、やめておくのがいいでしょう。
ちょっとしたネタで話す程度にしておくのが賢明なのです。