美術館内で鑑賞していると、マナーの悪い人を見かけることがあります。
作品に触れている人、大きな声で会話しながら鑑賞する人、休憩スペース以外のところで飲食をしている人。
マナーの悪い人がいると、なかなか鑑賞に集中できません。
無視しようにも気になってしまい、いらいらが止まりません。
「せっかくの鑑賞が妨げられるなあ」と困ることがあるのではないでしょうか。
自分が迷惑に感じているということは、他のお客さんも同じように迷惑を感じている可能性があると考えられます。
そんなとき、本人に注意したいと思うところですが、これは控えておくのが賢明です。
直接注意すると、トラブルに発展する可能性があります。
お客さん同士のトラブルは少なくありません。
相手を怒らせたり、大きなお世話だと逆ギレされたりです。
よかれと思ってやったことが、裏目に出ることがあるのものです。
では、どうするのが良いのか。
近くにいるスタッフに声をかけ、注意してもらいましょう。
美術館内のスタッフは迅速に対処してくれます。
スタッフから注意されると、お客さんも従わざるを得ません。
あっさり問題が解決します。
直接注意したいところですが、ぐっとこらえて、スタッフを通して注意してもらうのがベストです。
お互いにとって気持ちのいい鑑賞を実現できるのです。
この対処法は、美術館に限ったことではありません。
隣の部屋がうるさいときも、直接苦情を言うのではなく、大家さんや管理会社を通して注意してもらいましょう。
駅構内で迷惑行為をする人がいたときも、直接注意するのではなく、駅員さんを通して注意してもらいましょう。
店内でマナー違反のお客さんを見かけたときも、直接注意するのではなく、店員さんを通して注意してもらいましょう。
少々遠回しに感じるかもしれませんが、できるだけ穏便に済ませるよう方法を心がけたい。
アプローチのちょっとした違いで、トラブルに発展するか、穏便に解決するかが決まります。