常に冷静でいるためには、呼吸が大切です。
常に安定した呼吸を心がけ、質の高い呼吸を実現することが大切です。
私たちは普段、呼吸をして生きています。
無意識に行われているため普段は注意を向けませんが、冷静という観点では無視できないポイントです。
人は1日2万回の呼吸を行います。
これだけたくさんの行うことですから、無意識とはいえ無視できません。
常に冷静な人は、常に呼吸が安定しています。
日頃から呼吸が安定していてリズミカルです。
きちんと横隔膜を使った呼吸となっていて、脳に十分な酸素が供給されます。
十分な酸素によって脳が正常に働くようになり、結果として心も感情も安定するのです。
自分の呼吸について振り返ってみてください。
普段から浅い呼吸になっていないでしょうか。
無意識に呼吸を止めてしまう癖はないでしょうか。
注意したいのは、集中しているときです。
集中しているときは、自然と呼吸が浅くなる傾向があります。
自分では普通に呼吸をしているつもりでも、浅くなっていたり不規則になっていたりしているならイエローカードです。
「隠れ酸欠」になっている可能性があります。
隠れ酸欠は自覚症状がないため注意が必要です。
隠れ酸欠になっていると、冷え性、倦怠感、思考力の低下、自律神経の乱れなどの悪影響をもたらします。
また気力の低下やネガティブ思考など、心理面・精神面にも悪影響が及びます。
隠れ酸欠になっていると、小さな悪影響の積み重ねが生まれ、健康に悪影響を及ぼします。
呼吸が不安定な人は、感情も不安定になるのです。
呼吸は無意識のうちに行われますが、無意識なりにできることがあります。
たとえば、仕事の合間に背伸びやストレッチをして、呼吸に意識を向ける機会を増やしましょう。
ちょっとした休憩にもなって一石二鳥です。
また背筋を伸ばして美しい姿勢を心がけることも大切です。
背筋が曲がって前かがみの姿勢になっていると、肺を圧迫したり気道が狭くなったりして呼吸が浅くなります。
背筋を伸ばすことで肺が広がり、気道の領域も確保され、呼吸がスムーズになります。
呼吸についてもう1つ確認しておきたいのは、口呼吸と鼻呼吸です。
同じ呼吸でも、似て非なるものと考えてください。
日頃から口呼吸になっているなら改善が必要です。
口呼吸はきちんと横隔膜が使われないため、呼吸が浅くなります。
隠れ酸欠になっている人の多くは、口呼吸の傾向が見られます。
心がけたいのは「鼻呼吸」です。
鼻呼吸を心がけると、きちんと横隔膜が使われるため、しっかり肺が広がって呼吸の質がよくなります。
脳に酸素が行き渡って脳のパフォーマンスが向上するため、冷静な思考が実現されます。
常に冷静でいるためには、口呼吸より鼻呼吸を心がけましょう。
同じ呼吸でも、口でするか鼻でするかで、健康や脳のパフォーマンスに違いが生まれるのです。