穏やかな人になるための必須条件は、落ち着きです。
「落ち着きがなければ、穏やかな人になるのは不可能」と言っても過言ではありません。
焦りや動揺をゼロにすることは難しくても、できるだけ減らす努力をしたい。
完璧に心がけるのは難しくても、できるだけ普段から落ち着きを意識した言動を心がけることが大切です。
落ち着いた言動を心がけていれば、自然と「穏やかな人」と呼ばれるようになります。
しかし日常は、平穏な日々ばかりとは限りません。
時には感情的になる場面もあるでしょう。
たとえば、不快な出来事やトラブルに遭遇したときは、落ち着きを忘れることもあるはずです。
不可抗力による事故や災害もあり得ます。
動揺しているときは、自然と呼吸が乱れたり浅くなったりしています。
呼吸の質が悪くなると、ますます感情がエスカレートする悪循環です。
そんなときにおすすめなのが、深呼吸です。
感情が乱れることがあれば、深呼吸をして、呼吸を整えるのが効果的です。
「呼吸なら毎日している」と思うかもしれませんが、もう少し丁寧な意味として考えてください。
無意識に呼吸をすることはあっても「意識的に呼吸を整える」という行為は少ないのではないでしょうか。
呼吸と精神状態には、密接なつながりがあります。
自律神経は通常、私たちの意識とは関係なく自律的に働いていますが、呼吸だけは意識的にコントロールが可能です。
呼吸は自律神経とつながっているため、呼吸を整えると、精神状態も安定しやすくなります。
呼吸とは、いわば自律神経のハンドルです。
意識的に呼吸を整えることで、自律神経の乱れを抑えることができ、落ち着きを取り戻していけます。
一時的に理性や自制心を失っていても、呼吸を整えることで、自然と正気を取り戻せます。
大きな深呼吸によってたっぷり酸素を吸収すれば、脳に酸素が行き渡り、頭の働きも正常化します。
「自分は今、感情的になっている」
そう思ったら、すぐ深呼吸を心がけましょう。
どんなに感情が乱れていても、深呼吸を10回繰り返せば、必ず落ち着けます。
おいしい酸素を楽しむつもりで深呼吸をすると、普段より呼吸を深く味わえるでしょう。
深呼吸は、いつでもどこでも誰でもできる行為です。
何度呼吸をしても、費用はかかりません。
資格も練習も不要ですが、効果は絶大です。
呼吸を整えると、感情が落ち着くのです。