すべての人と仲良くなろうとしていませんか。
人間関係は大切にしなければいけないと思い込んでいませんか。
たしかに円満な人付き合いを築くことは大切です。
人と関わることで、やる気や元気をもらえます。
人には、悲しみを半分にして、喜びを2倍にしてくれる、不思議な力があります。
人から学ぶことも大いにあります。
人によって価値観も考え方も異なるので、さまざまな人と接したほうが、さまざまな刺激や変化が得られるでしょう。
より多くの人と関わることは、自分の成長にもプラスに働くはずです。
また普段から仲良くしておくと、保険になることもあります。
深い関係なら、あなたのために一生懸命助けてくれるに違いありません。
人間関係は、貴重な人脈に変わることもあります。
人とのつながりは、宝です。
あるとき思わぬ人脈となって、人生の可能性が切り開けることもあるでしょう。
人に可能性を高める力があるのは間違いありません。
では、すべての人と深く付き合わなければいけないかというと、そうではありません。
自分とは価値観や考え方が合わず、一緒にいても楽しくない人もいるでしょう。
中には、自分と不仲の人もいるかもしれません。
悪口を言ってきたり、仕事の邪魔をしてきたりする人です。
不仲の人と一緒にいても、楽しいことはなく、いらいらすることばかりになるでしょう。
人付き合いが増えれば、当然ですが、自分と合わない人も出てきます。
自分と合わない人とは、表面的な付き合いになります。
気遣いや気苦労が増える割に、貴重な時間ばかりが過ぎてしまいます。
自分と合わない人とずっと一緒にいても、豊かな時間は生まれません。
すべての人と仲良くしたいところですが、実際は非現実的です。
すべての人と仲良くしようとすると、穏やかになるのは難しくなるのです。
そこで、おすすめしたいことがあります。
自分に合わない人なら、思い切って距離を置いてみませんか。
人と仲良くするのも大切ですが、時には人と距離を置くことも必要です。
「縁を切る」という意味ではなく、あくまで「距離を置く」というだけです。
接する回数を減らす、もしくは深く関わらないようにします。
そうすれば精神的な消耗が減る分、穏やかな気持ちでいられます。
たとえば、苦手な人です。
人間関係の中には、強いストレスを感じる人もいるでしょう。
強いストレスを感じる人と一緒にいても、いらいらするばかり。
建設的な時間より不毛な時間のほうが多くなります。
関わったところで、楽しいことより苦しいことが増えるでしょう。
苦手な人とは積極的に距離を置くのが得策です。
また、自分と価値観が合わない人とも距離を置いたほうがいいでしょう。
もちろん新しく学べることもありますが、どうしても「相手に合わせる」という関係になります。
時には合わせることも大切ですが、合わせてばかりでは、摩擦や違和感でストレスがたまります。
短期的には我慢できても、長期的になると大変でしょう。
気遣いや気苦労によって、精神的な消耗も増えます。
自分と合わない人とも、一定の距離を置くのが得策です。
こうすれば、心地よい人間関係だけになるので、日頃から穏やかな精神状態を保ちやすくなります。
都合があって、付き合わなければいけない人間関係なら、必要最低限の接触だけにすればいい。
挨拶や仕事上のやりとりなど最低限の接し方なら、特に問題が起こることもないはずです。
難しい場面もあるかもしれませんが、できるだけ心がけてみてください。
穏やかな人間関係に囲まれたほうが、自分も穏やかでいられます。
すべての人と仲良くしようとするのではありません。
時には人間関係を減らしてみることも大切です。
本当に大切な人と付き合ったほうが、人生は豊かになります。
すべての人と仲良くしなくていい。
自分と合わない人とは、距離を置いていいのです。