元気のない人は、いつも他人との「比較」に大きな気力を消耗しています。
自分の状態を知るためにほかの人と自分とを比べ、受験時代の偏差値のように自分の状態を客観的に計測します。
どれほどモテるのか。
どれほど頭がいいのか。
どれほどお金持ちなのか。
どれほど幸せなのか。
これらを出会う人ごとに天秤に乗せ、自分と比べようとするのです。
いつも比べることばかりに気を使っているため、大事な気力の大半が、つまらないところで大量消費されます。
比べることで、自分が劣っていることを知れば、さらに落ち込みます。
なんとつまらない習慣なのでしょう。
こんな他人と自分とを比べる習慣ではすぐ気疲れしてしまい、元気が出なくなってしまうのは当たり前なのです。
元気のある人は、他人と比べるような習慣は持ちません。
その代わり「昔の自分と比べる習慣」を持っています。
常に比べる対象は、他人ではなく、昔の自分であるため、成長を正しく確かめることができます。
自分が着実に成長できていることがわかれば「成長しているなあ」と、元気になります。
自分の成長が確認できることが、最も嬉しいことです。
成長が感じられるときには、疲れるどころか元気になってしまうのです。
1冊の本を読み終わった後、昔の自分と比べれば、ほとんどのことが前に進んでいることが感じられます。
視野が広がっていたり、自信をつけたり、話がうまくなったりなどです。
他人と比べようとするから自分の成長がわかりにくくなるだけです。
習慣を少し変えればいいのです。
単純に昔の自分と比べる習慣に変えれば、成長がはっきりわかるようになり、元気になるのです。