私たちの日常では「粗品」をもらう場面があります。
銀行で手続きをすると、窓口で粗品をもらうことがあるでしょう。
業者から訪問営業を受けると、資料と一緒に粗品をもらうことがあるでしょう。
献血をした際も、カードと一緒に粗品をもらうことがあるものです。
中には「オリジナルグッズ」と称した立派な粗品も少なくありません。
粗品には「ありがとうございます」「日頃のご愛顧を込めて」「またご利用ください」といった意味があります。
粗品は、いわばプレゼントです。
無料でもらえてラッキーと思うところでしょう。
もちろん必要な粗品であれば、普通にもらっていいのです。
粗品によっては「ちょうど欲しかった」というものもあるはずです。
ありがたく頂戴して、好きに使えばいいでしょう。
しかし、粗品の中には、もらっても仕方ない不必要なものもあるはずです。
必要ないと思ったら、やるべきことはシンプルです。
その場で丁重に粗品を断りましょう。
粗品を断って申し訳なく思う必要はありません。
必要ない粗品をもらっても仕方ありません。
必要ないものは必要ありません。
「使うかもしれない」「役立つかもしれない」と思って念のためもらっても、だいたい使いません。
何でもかんでも必要ない粗品をもらっていると、家の中の物が増え、ごちゃごちゃしてきます。
人には「お返しをしないといけない」という気持ちがあります。
これを心理学で「好意返報性の法則」といいます。
粗品の多くには企業のロゴや広告が入っていることが少なくありません。
安易に粗品をもらってしまうと、企業の戦略にはまってしまうでしょう。
お返しをしないといけない気持ちになり、余計な出費を促すことになりかねません。
粗品は、企業の顧客獲得やイメージアップの一環であり、何でも受け入れる義務はありません。
無料だからといって、何でもかんでももらう必要はないのです。
その場で粗品を断る勇気を持ってください。
必要ない粗品なら、きちんと断ることです。
相手に申し訳ないと思う必要はありません。
「不要です」「必要ありません」「お気持ちは嬉しいのですが結構です」という一言で終わりです。
「ノー」と言うのは勇気のいることですが、必要なときにはきちんと意思表示をすることです。
自分の意思をはっきり提示してください。
自分らしい人生を歩むためには、ノーと言える勇気が必要です。
ノーと言える人が、人生を切り開きます。