本屋で立ち読みをしていると、不思議な体験をします。
いつもより本をすらすら読めてしまいます。
椅子に座って読むときと比べ、読むスピードが1.2倍から1.5倍ほど速くなっているでしょう。
時には2倍以上速く読めることもあります。
特に意識をしてもいないのに自然と速読状態になってしまいます。
普段より速く読めるだけでなく、内容もしっかり頭に入ってくるから不思議です。
なぜこういう現象が起こるか。
立ちながら読んでいるからです。
「立つ」という行為は下半身に力を入れなければいけません。
じっと立っているだけでも運動神経を働かせていることになり、全身の血流量も高まります。
また起立姿勢は気持ちを引き締め、適度な緊張感をもたらし、脳が活性化されます。
立ちながら読むと頭がさえた状態になるため、自然と読むスピードが速くなるのです。
本屋で起こる不思議な体験ですね。
速く読める上に内容もしっかり入ってくるなら最高です。
「いつも自宅でもこのくらい速く読めればいいのになあ!」
そう思ったあなたに朗報です。
自宅でも簡単に実践できる方法があります。
本屋と同じように、自宅でも立ちながら読めばいいのです。
私たちは学校で座学をたっぷり経験してきました。
本を読むときも勉強するときも、座って行うのが基本です。
そのため私たちはいつの間にか「読書も勉強も座って行うもの」という考えが染み付いています。
「本は座って読むもの」という固定観念をなくしてください。
読むスピードを上げたいときは、立てばいいのです。
自宅でも読むスピードを上げたいときは、立ちながら読んでみてください。
目の前に椅子があっても座らないようにします。
部屋の中であれば、立ちながら読んでも周りから変な目で見られません。
足がちょっと疲れやすくなるのが難点ですが、代わりに速読を実現できます。
部屋の中をゆっくり歩きながら読めば、さらに気合を入れて読めるでしょう。
本を読むスピードを上げたいとき、速読術を学ぶのもいいですが、小難しい方法は不要です。
シンプルに立ち読みをしてください。
この方法は「読む」という行為なら、何でも通用します。
教科書はもちろん、小説やビジネス書でも効果があります。
仕事の資料チェックの際も、立ちながら読むと普段よりスピーディーにこなせるでしょう。
立つ行為には、脳を活性化させる働きがあるため、注意力や記憶力を高めます。
また覚醒効果の効果もあるので、うとうと眠くなったときも、立ってみるといいでしょう。
嘘だと思うなら実際に試してみるとわかります。
その効果を身をもってひしひし実感できるでしょう。
座りながら読むより立ちながら読んだほうが、読むスピードや吸収力がアップしているとわかるはずです。