あなたには、マイルールとして決めたことがあるでしょう。
「人の悪口は言わない」
「お金の貸し借りはしない」
「守れない約束はしない」
「苦手な人であっても、きちんと挨拶をする」
「24時までには就寝する」
「週に1冊は本を読む」
「週に一度はたっぷり体を動かす」
「時間に余裕のない状況であっても『忙しい』は禁句にする」
お酒好きの人なら「週に一度は休肝日を設ける」というルールもあるかもしれません。
独自に設けたマイルールが存在するのではないでしょうか。
「わざわざ自分に厳しいルールを作ってどうするの?」と思いますが、マイルールは自分を律するために役立ちます。
自分で決めたことは自分の意思で作ったものなので、自発的に取り組めます。
ところが、ここでよくある残念なパターンがあります。
マイルールを作っただけで満足する人が少なくありません。
マイルールを作ったことに満足して、きちんと守る意識が欠けているのです。
本屋で本を買ったのはいいが、買ったことに満足して読まない状況と似ています。
自分で決めたことですから、ルールを破っても誰も怒りません。
国の法律ではないため、破ったところで罰則も罰金もありません。
自分で決めたことですから「まあいいか」と気持ちの緩みが生まれやすい。
しかし、ペナルティーがなくても、やはり自分で決めたことはきちんと守ることが大切です。
自分で決めたことだからです。
自分で決めたことは、自分が責任を持って守ることが大切です。
上手に自分をコントロールするうえで、マイルールは大切ですが、きちんと守ることはもっと大切です。
どれだけ素晴らしいマイルールを作ったとしても、それを守らなければ意味がありません。
マイルールを守るのが厳しいのであれば、条件を少し緩くしましょう。
ルール変更は、ありです。
ルールをやめるのではなく、内容を緩和させます。
ルールを緩くすれば、難易度が下がって守りやすくなります。
「自分で決めたことは、きちんと守る」
当たり前のことですが、いま一度意識しておきましょう。
小さなことであっても、ルールはルールです。
マイルールは、作ることより守ることに価値があります。
「自分で決めたことは、何があっても守り抜く」というくらいの精神を持ちたい。
どれだけきちんと守れるかは、自分次第です。
自分で決めたことはきちんと守っていくことが自己肯定感を高めることにもつながります。