不謹慎ですが、大切なことなので申し上げます。
親が生きているうちに、親が亡くなったときのことをイメージしておくことは大切です。
できるだけありあり鮮明にイメージしておくほうがいい。
「もしお父さんが亡くなったら……」
「もしお母さんが亡くなったら……」
それはいつか現実になるでしょう。
年齢差から考えて、突然の事故や病気でもないかぎり、親から先に亡くなるはずです。
不謹慎なことであって考えたくないかもしれませんが、いつかこの世から親がいなくなるのは紛れもない事実です。
いずれこの世からいなくなり、二度と会えなくなる日がやってきます。
その事実を、早めに自覚しておくことです。
そういう現実が刻一刻と近づいていることを、少しでもいいので実感しておくことです。
実感するにはまだ早いと思うかもしれませんが、早すぎることはありません。
人生の後悔を減らすためには早めの対策が大事です。
会いたくても会えない状況が必ずやってきます。
親が亡くなる前に、すでに亡くなったと仮定して、今のうちに涙を流しておきましょう。
胸が苦しくなって悲しい気持ちになるかもしれませんが、無駄なことではありません。
今すぐ優しい気持ちが湧いてくるでしょう。
今すぐ親に対する接し方が向上するでしょう。
親が亡くなったときのことを考えると、親を見る目が変わり、親に対する接し方が変わります。
親と話せるのも今のうちです。
親の顔が見られるのも今のうちです。
今までよりちょっと優しい接し方ができるに違いありません。
「今のうちにできるだけ親と接しておこう」と思うでしょう。
ただ生きているだけでありがたいと実感できるでしょう。
小言や文句を言われてむっとしても「素直に聞いておくか」と思えるでしょう。
「腹が立つことも言われたけど、まあいいか」と寛大に受け止めることができるようになるでしょう。
親孝行は「早め」が大切であると理解できるはずです。
偶然にも睡眠中、親が亡くなる夢を見ることができれば、不謹慎ですが幸いです。
それは正夢になるでしょう。
夢を通して親がいなくなった状況を実感することができました。
はっと気づかされ、親を見る目・接し方が変わります。
いつまでもいるように思えますが、ある日ぽっくり逝ってしまう可能性もゼロではありません。
親が亡くなったときのことを想像すれば、人生の後悔を1つくらいは減らせるはずです。