あなたがお金を支払うとき、どんな声をかけていますか。
礼儀正しいあなたなら、店員さんに向かって「ありがとう」と感謝の言葉をかけているでしょう。
お金を払う立場であってもきちんと感謝の言葉が言えるのは素晴らしいことです。
もちろん感謝の言葉をかけるのは素晴らしいことですが、ここにもうひとつ加えたい心の習慣があります。
お金を払うときは、お金に向かって挨拶しましょう。
挨拶言葉は「いってらっしゃい」です。
出かける人を見送るときの挨拶言葉ですが、お金に対しても使えます。
自分のところから外に向かって出ていくのですから「いってらっしゃい」という一言がぴったりです。
声に出して言う必要はありません。
心の中で挨拶をするだけでいいのです。
心の中で念じるだけでも挨拶したことになります。
お金は経済の血であり、世の中を駆け巡る存在です。
人の血液と同じように、スムーズに回っていくのが健全です。
お金は交換手段にすぎません。
お金そのものには価値はなく、あくまで引き換えるための媒体です。
あなたが持っているお金は、あくまで一時的に手元にあるだけです。
バトンリレーと考えてください。
バトンリレーですから、ずっと持ったままにするのではなく、次に渡していかなければいけません。
「いってらっしゃい」という挨拶をすれば、気持ちよくお金を見送れます。
お金に対する欲や執着心が小さくなり「お金を貯め込む」という発想もなくなっていくでしょう。
電子マネーやクレジットカードで決済することもあるでしょう。
デジタルなので直接お金に触れることはありませんが、挨拶だけはしておくことです。
声に出して言う必要はなく、心の中で念じるだけでいいのです。
さて、お金への挨拶は、払うときだけではありません。
お金が入ったときも、挨拶をしましょう。
お金が入ったときも、払ったときと同じように挨拶をしましょう。
挨拶言葉は「おかえりなさい」です。
帰ってきた人を迎えるときの挨拶言葉ですが、お金に対しても使えます。
世の中をぐるぐる回って一仕事を終えたお金が、あなたのところに戻ってきました。
さぞ、疲れているでしょう。
長旅だったかもしれません。
お金が入ってきたときは「おかえりなさい」という挨拶をすれば、気持ちよくお金を受け取れます。
疲れたお金に休んでもらうためにも、きれいな長財布を準備しておくといいでしょう。
お金は喜んでくれるに違いありません。
「歓迎してくれてありがとう。やっぱりあなたのところが一番居心地がいい」と。
「おかえりなさい」と挨拶すると、お金が貯まりやすくなります。