バスや電車の中で、傘を置き忘れることがあります。
乗車中、ニュースやSNSをチェックしていたりするとき、よくあることです。
ほかのことに気を取られていると、降りる際、傘を置き忘れてしまうことがあるもの。
降りてから「何か足りないような気がする」と思い「あっ、傘を置き忘れた!」と気づくのが定番の流れです。
安物の傘であればそのまま諦め、買い直すことが多いでしょう。
人によってはたびたび傘を置き忘れ、傘代がかさんでいる人もいるのではないでしょうか。
さて、傘の置き忘れに気づいたときが大切です。
「うっかりしていた。注意不足だった。自分はダメだなあ」
基本的な不注意で、自分が情けなくなるかもしれません。
自分を責めそうになりますが、ちょっと待ってください。
自分の不注意を責めたくなるかもしれませんが、それは後回しです。
ここは逆に、自分を褒めようではありませんか。
「傘のことを忘れるくらい集中できていた。素晴らしい。私には集中力がある!」と。
まず褒めてください。
傘のことを忘れるくらい集中ができていました。
目の前のことに専念できていました。
現実を忘れるくらいの集中力がある証拠でもあります。
もちろん傘を置き忘れてしまったのは残念ですが、だからといって生命にかかわる重大問題ではありません。
1本分の傘代が無駄になった程度です。
買い直すのに出費はかかりますが仕方ありません。
高価な傘やこだわりのある傘であれば、忘れ物センターの窓口に行けばいいでしょう。
運がよければ、見つかるかもしれません。
見つからなければ、潔く受け入れましょう。
傘の置き忘れも、一概に悪いこととは言えないのです。
自分の不注意を責めるなら、集中力がある自分を褒めてからにしましょう。
「傘のことを忘れるくらい集中できていた。素晴らしい。でも不注意なことだったから次から気をつけよう」
自分を褒めた後であれば、不注意の言葉もすんなり受け入れられます。
ビジネス教育にも言えることですが「いきなり叱る」ではなく「褒めてから叱る」のほうが効果的です。
身に染みるので、しっかり意識できるようになります。