仕事で最も時間がかかっているのはどこか。
「仕事をしている時間に決まっている」
そう思うかもしれませんが、本当なのか一度疑ってみてください。
もちろん仕事の処理に時間がかかるのは事実ですが、実はほかにも意外なところで時間がかかっています。
「仕事に取りかかるまでの時間」です。
仕事に取りかかるまでの時間は、私たちの気づかないうちに長くなっています。
「一眠りしてから仕事をしよう」
「テレビが見終わってから取りかかろう」
「やる気が出てから仕事に取りかかろう」
「切りのいいところから始めよう」
言い訳をしながら後回しにしているうちに、どんどん仕事に取りかかるのが遅くなります。
時間が経つのは早い。
ぼうっとしていると、あっと言う間に時間が過ぎていきます。
どんな仕事も、取りかからなければ完了できません。
どれだけ仕事のスピードが速くても、仕事に取りかかるのが遅くなれば、仕事の完了も遅くなります。
私たちは、仕事のスピードを上げたがりますが、そればかりに気を取られています。
仕事のスピードを上げることも大切ですが、仕事に取りかかるスピードを上げることも大切です。
仕事に取りかかるのが早ければ、仕事のスピードは普通でも、完了が早くなるからです。
仕事のスピードを上げるより、仕事に取りかかるスピードを上げるほうが重要と言っても過言ではありません。
つべこべ言わず、今すぐ仕事に取りかかりましょう。
後回しにするのは悪い癖。
「後からしよう」「時間があるときにしよう」という口癖があるなら注意しましょう。
禁句にするか、最小限に抑えることです。
仕事に取りかかるなら「ベストタイミング」より「ベタータイミング」を基準にしましょう。
ベストタイミングは正解が1つしかありませんが、ベタータイミングなら正解がたくさんあります。
ベストタイミングは難しくても、ベタータイミングなら比較的簡単です。
今すぐ重い腰を上げ、仕事に取りかかりましょう。
とにかく動き始めるのです。
なかなか重い腰が上がらないなら、自分にむちを打って、気合を入れましょう。
1分1秒でも早く仕事に取りかかることが大切です。
大変なのは最初だけです。
いったん仕事に取りかかれば、テンポとリズムが生まれ、スムーズに進み始めます。
勢いが出れば、スピードも保ちやすくなります。
仕事のスピードを上げるのは大切ですが、仕事に取りかかるスピードを上げるのはもっと大切なのです。