人前で行う発表では、ほかにも発表者がいるタイプもあります。
たとえば、スピーチ大会です。
発表者が何人かいて、1人ずつ順番に自分のスピーチを披露していきます。
自分の出番が早いこともあれば、遅いこともあります。
自分の出番になるまで、ほかの発表者の様子を見ながら待つことになるでしょう。
このとき注意したいのは「比較」です。
ほかの人のスピーチを見聞きしながら、自分より上手か下手か、比べそうになります。
自分以外にも参加者がいると、その人たちの様子や実力が気になるところでしょう。
特に心を乱されるのは、自分より上手な人です。
自分よりスピーチが上手な人がいると、感動して鳥肌が立つ一方、だんだん自分に自信がなくなります。
「上手だな。それに比べて自分は大したことない」と自分を責めてしまう。
しかし、参考にするのはいいですが、比較はよくありません。
ほかの人と比べるのは、感情を不安定にさせ、余計な緊張を招く原因になります。
自分より上手な人がいても、気落ちする必要はありません。
「人は人。自分は自分」という考え方を持ちましょう。
気になる気持ちがあったとしても、できるだけ気にしない。
たとえ自分より下手な人がいたとしても、余計な優越感は禁物です。
油断すると、失言や失態などのミスを招きやすくなります。
ほかの人と比べず、自分のスピーチに集中しましょう。
練習どおりに実力を発揮できるよう精神を集中させることが、緊張を抑えることにもつながります。
どうしても気になって仕方ないなら「無視」という選択肢もありです。
見聞きしないようにする。
そもそもほかの人の様子を無視すれば、比較のしようもありません。
あくまで周りに迷惑をかけない範囲ですが、状況が許すなら、選択肢の1つになるでしょう。