複数人が1人ずつ発表する形式の場合、心がけたいことがあります。
たとえば、スピーチ大会や集団面接です。
発表順は、自由・適当でかまわないと思いがちですが、油断は禁物です。
もちろん緊張に強い人なら何番目でもいいですが、あがり症の自覚があるなら心がけたいポイントがあります。
あがり症の人は、できるだけ1番手を狙うのがおすすめです。
発表順が後半になればなるほど、余計な緊張を高めやすくなるからです。
たとえば、5人の発表者がいる中、自分は最後の5番目だとします。
自分の出番まで時間に余裕ができるメリットもありますが、あがり症の人にとってはデメリットのほうが大きいでしょう。
1人ずつ発表が終わるたびに、緊張の波が押し寄せてきます。
「あと3人が終われば自分の番。どきどきしてきた」
「あと2人が終われば自分の番。緊張してたまらなくつらい。汗も噴き出てきた」
「次が自分の番。うまく発表できるだろうか。体の震えが止まらない」
自分の出番が後半の場合、独特の圧迫感が感じられ、恐怖心をあおられます。
自分の出番までの待ち時間が長くなるにつれて、多くのストレスにさらされやすくなり、苦しい時間になるでしょう。
特に自分の1つ前の人が上手に発表していると、大きな期待とプレッシャーを感じ、緊張も最高潮に達します。
もちろん発表のルール上、1番手になりたくても難しいかもしれませんが、順番を変更できるなら意識してみてください。
「緊張が高ぶる前に自分の仕事を終わらせる」という工夫です。
余計な緊張が高まる前に、自分の発表を済ませておくほうが気持ちとしても楽になります。