あがり症の克服には、成功体験の積み重ねが大切です。
いきなり大人数の人前で発表するのではなく、最初は少人数の人前で発表します。
聴衆が少ないなら、あがり症の人でも精神的な負担も小さくて済むため、比較的スムーズに発表ができるでしょう。
薬物療法と平行して行う場合もありますが、いずれにせよ場数は必要です。
無理のない範囲から取り組み、場数と成功体験を積み重ねることで、あがり症を克服できます。
さて、発表がうまくいったら、その後が大切です。
成功体験は、素直に喜びましょう。
発表がうまくいったにもかかわらず、余計な疑いや心配を持つのはよくありません。
「今回うまくいったのは運がよかっただけ。単なる偶然」
運や偶然のせいにして、素直に成功体験を喜ばない。
「たまたま調子がよかっただけ」
意地を張って、現実を受け入れようとしない。
「運を使い切ってしまったかもしれない」
不吉な考えを思い巡らす。
これはよくありません。
たとえ小規模の発表であっても、人前での発表に成功できたのは事実。
せっかく成功を果たせたなら、自分の成功体験を素直に喜びましょう。
「よし、できた。やればできるではないか」
自分で自分を褒めていい。
実力を過信するのはよくありませんが、素直に喜ぶことは大切です。
まず成功体験を認めること。
素直に喜ぶことで自分に自信がつきます。
達成できた発表を素直に喜ぶことで、自分の中で「成功体験」としてカウントされ、自信が大きくなります。
素直に喜ぶことで、過去の失敗体験やトラウマが成功体験によって上書きされ、苦手意識も小さくなります。
どれだけ成功した記憶を作るかです。
大げさに喜んだほうが、上書きの効果も高まります。
成功体験によって成功した記憶を増やし、自信をつけていくことが大切です。