あがり症の中でも特につらい症状の1つが、過呼吸です。
過呼吸とは、何らかの原因によって、必要以上に呼吸を行うことを言います。
血中の二酸化炭素が少なく、酸素が過剰なとき、濃度のバランスを整えようと、激しく呼吸が行われます。
全力で走った直後のような激しい呼吸が続きます。
過呼吸の主な原因は、精神的なストレスとされています。
過呼吸に伴って、めまいや手足のしびれを引き起こすこともあります。
過呼吸の対処法で最も有名なのは、袋状のものを口に押し当てる方法です。
過呼吸は、血中の酸素濃度が過剰なときに出る症状であるため、意図的に酸素濃度を下げる必要があります。
袋状のものを口に押し当てて呼吸をすることで、意図的に酸素濃度を下げ、過呼吸の改善を促せるとされています。
過呼吸の対処法として、古くから行われているため、一度は聞いたことがあるかもしれません。
ただし、この方法は現在、危険性が指摘されています。
袋の使い方を誤ると、かえって呼吸がしにくくなり、最悪の場合、命に関わる可能性もあります。
過呼吸そのものは、時間の経過とともに自然と改善される症状です。
現在のところ、過呼吸の対処法は「放置」が最も安全とされています。
もしあがり症で過呼吸になったとき、疑ってほしいことがあります。
パニック障害です。
パニック障害による発作として、過呼吸が引き起こされている可能性があります。
過呼吸なのかパニック障害なのか、個人で判断するのは不適切です。
きちんと専門の医療機関を受診して、正しいケアと治療をしてもらうと安心です。