20代までは「わかってほしい姿勢」がありました。
「仕事の苦労をわかってほしい」「寂しい気持ちをわかってほしい」などです。
仕事では上司に気持ちをぶつけ、プライベートでは恋人に気持ちをぶつけていました。
若いときは、自分のことしか考える余裕がありません。
お金がなく、心も余裕がない時期ですから、仕方ありません。
しかし、30代になれば、心の余裕が必要です。
30代から必要なのは「わかってあげる姿勢」です。
上司の気持ちを、わかってあげます。
上司がうるさいことを細かく言ってきても「家族の苦労があるのだろう。責任の重さもあるのだろう」とわかってあげます。
部下の気持ちを、わかってあげます。
部下の仕事が遅くても「自分のペースがあるのだろう。自分なりの方法を模索しているのだろう」とわかってあげます。
パートナーの気持ちも、わかってあげます。
パートナーの機嫌が悪くても「どうしたのかな。何か問題でもあったのかな」とわかってあげます。
実際、誰かの気持ちをわかってあげるのは、大変です。
自分の心に余裕がなければ、できません。
「誰かより、自分をわかってもらいたい」と思うでしょう。
だからこそ、挑戦してほしいのです。
20代のように、わかってほしいばかりでは、年を取った子どものままです。
自分への挑戦です。
心の器を大きくするための課題です。
人の気持ちを理解しようとする姿勢を見せれば、周りの人は「さすがだ。頼もしい」と思うでしょう。
わかってあげる姿勢によって、30代らしい品格が漂います。
難しい挑戦ですが、ぜひ挑戦してみてください。
「わかってほしい」から「わかってあげる」です。