30代は、親と対等に会話ができるようになる、最初の10年間です。
自分が仕事・結婚・子育てなど、ひととおりの社会経験を積むことで、親の気持ちがよくわかるようになるからです。
お互いに経験者であるため、話も合いやすくなります。
めでたいことですね。
ただし、残念なこともあります。
30代は、親と対等に会話できる最初の10年間であると同時に、最後の10年間でもあるのです。
ようやく対等に会話ができますが、そう長くは持ちません。
個人差はありますが、あなたが40代を迎えるころには、親はかなりの高齢になっているはずです。
70代、あるいは80代あたりではないでしょうか。
誰でも年を取れば、衰えます。
聴力が弱くなったり、物忘れもひどくなったりします。
歩くのがとぼとぼしたり、杖が必要になったりします。
すると今度は、対等に会話をしようと思っても、できなくなるのです。
親と子が対等に会話できる時期は、本当に短い。
人生で、ほんの10年くらいしかありません。
それが30代です。
大切なことは、親が元気であるうちに、会話や旅行を楽しむことです。
今しかできない、親との会話があります。
親の意識がはっきりしているうちに、しっかり会話を楽しみましょう。
今までしていなかった深い会話も、たくさんしておきましょう。
今しかできない、親との旅行もあります。
親の体力があるうちに、旅行を楽しみ、思い出を作っておきましょう。
お互いにまだ体力がありますから、今なら大きな旅行もできるはずです。