自分でわかりやすいと感じたことが、ほかの人にとって、わかりやすいとは限りません。
自分で見やすいと感じたことが、ほかの人にとって、見やすいとも限りません。
これは切実な問題です。
自分では、自分の悪いところが見えにくい。
どうしても主観的になります。
しかし、他人からははっきり見えるのです。
客観的な視点を得るには、やはり他人に見てもらうのが王道です。
ここでまず思い浮かぶのは、やはり同僚の存在でしょう。
同僚とは世代が近いので話しかけやすく、気軽にお願いできます。
客観的な目から意見を得ることができ、改善につながることがあります。
しかし、本当のことを言えば、同僚ではまだ甘いのです。
ただ単に他人なら誰でもいいわけではありません。
たしかに客観的なチェックができますが、同僚の指摘が果たして本当に正しいのかわかりません。
何しろ自分とおおむねキャリアが同等なので、指摘のレベルも十分とは言えないからです。
そういうときこそ頼りになるのが、上司です。
「先輩」ではなく「上司」というところがポイントです。
先輩は時間が経てば、誰でもなれます。
キャリアは長いでしょうが、仕事面での経験値は不透明です。
しかし、上司は違います。
上司は、誰でもなれるポジションではありません。
ポジションが高い人は、仕事の成果が正当に評価された人が得られる地位です。
さまざまな経験を積み、他者から認められた結果です。
何度もプレゼンを経験しているはずです。
仕事の要点をしっかり押さえていることでしょう。
上司によるチェックは頼りになるのです。
頼りにするなら、同僚より上司です。
部下のために、悪い指摘を次々指摘します。
しかし、その指摘のほとんどは、やはり的を射ているものばかりです。
キャリアが長いので、プレゼンにおける客観的なチェックができるのです。