プレゼンで使う資料は、1種類だけとは限りません。
発表する内容によっては、複雑なデータが数多く登場することもあります。
「見やすくするためにどうすればいいだろうか。そうだ。データの一覧や表などは、別紙にまとめてしまおう」
少しでも見やすくするため、補足資料などを別紙として用意する方法です。
なかなかの名案ですね。
しかし、見やすくしようと思ったこの工夫が、逆に聞き手をいらいらさせることがあります。
たとえば、異なる種類の資料を交互に参照する場合です。
「縦書きの資料をご覧ください」といった後に「グラフの資料をご確認ください」次に「大きな文字の資料をご覧ください」
わかると言えばわかるのですが、資料の名前を言われてから探すまでに時間がかかるのです。
机の上が資料でばらばらになりやすく、聞き手をいらいらさせます。
しかし、一工夫で解決します。
あらかじめ、資料に番号を振っておけばいいのです。
ひとまとめになった資料ごとに「1番、2番、3番」というふうに、わかりやすく番号を振っておきましょう。
番号をふる場所は、見つけやすいように「資料の左上」がおすすめです。
「2番の資料をご覧ください。次に3番の資料をご覧ください」
見てほしい資料の指示が、わずか一言で済みます。
また可能なかぎり、参照する資料の順に沿って、資料番号を振りましょう。
参照すべき資料を、直感的に、見つけやすくなります。