執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。

幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

あなたの失敗は、2度、役立ちます。

1つは「自分を成長させるとき」。

もう1つは「自分の子どもを育てるとき」です。

どちらも重要です。

最初の自分を成長させるときは、言うまでもない理由ですね。

失敗をすることで、悔しい気持ちになったり、改善を考えるきっかけになったりします。

さて、もう1つが肝心です。

自分の子どもを育てるときに役立つとは、どういうことでしょうか。

結婚し、子どもを産んで、子育てを始めることになります。

子育てをしながら、自分の幼少期を思い出しましょう。

少し意識をすることがポイントです。

あえて、わが子を「昔の自分」と重ねて、見てみましょう。

すると、自然と親は心が広くなり、あらゆる場面で優しい気持ちになれるはずです。

たとえば、子どもがガラスのコップを落として、割った。

本来なら「こら!」と怒鳴りたいところです。

しかし、そのときこそ、昔の自分を思い出します。

「そういえば、自分も子どものころ、同じ失敗をしたなあ」

どんな人でも子どものころ、コップを落として割った経験はあるはずです。

それを思い出すだけでいい。

すると、子どもがコップを割って、腹が立つことがなくなります。

「わが子の失敗」と「過去の自分」とが重なり、大人になるにつれ忘れがちな子どもの気持ちが、ぱっとフラッシュバックされる。

その瞬間、失敗をする子どもに対して優しい気持ちになれ、励ましたり慰めたりできるはずです。

親が幼少のころ、悩んだり苦しんだりした経験が、このとき役立ちます。

失敗が2回役立つとは、こういうことです。

子どもが犯す、あらゆる失敗の気持ちを、推し量ることができるようになるでしょう。

子どものころにたくさんの失敗をした親は、上手に子育てができるに違いありません。

優しい態度で接することができるようになるのです。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(11)
  • 自分が幼少のころを思い出しながら、子育てをする。
遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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