子どもと接するときは「昔の自分」と考えましょう。
自分の子どもなのですから、昔の自分と考えても不思議ではありません。
わが子を「昔の自分」として考えれば、成功も失敗も、感じ方が変わります。
あなたも幼い頃、親に迷惑をかけたことでしょう。
壁に落書きをしたでしょう。
コップの水をこぼしたこともあれば、お皿を落として割ったこともあるでしょう。
そんなとき「何てことをするの!」と大声を出すのではなく、まず昔の自分を思い出すのです。
「そういえば、自分も昔、同じ失敗をしたな」
大声で叱りたくなる衝動を抑えやすくなるはずです。
昔の自分が目の前にいると思って接すると、優しく接することができるでしょう。
一方で、あなたは幼い頃、親に認めてもらおうと一生懸命だったはずです。
自転車に乗れるようになった瞬間があるでしょう。
鉄棒で逆上がりができるようになったこともあれば、試験で良い点をとったこともあるはずです。
そんなとき、やはり昔の自分が目の前にいると思って接すると、いつもより大喜びができるはずです。
わが子を昔の自分となぞらえれば、喜びは2倍になり、悲しみは半分になります。
わが子は、そこにいてくれるだけでありがたい存在です。
子どもには、成長する時間がまだまだたくさんあります。
成功も失敗も、両方あるから人間です。
「昔の自分だから仕方ないね。これから頑張ろう」
優しく前向きに思えばいいだけです。