よい子育てとは、植物を育てるイメージと大変似ています。
タネは、子ども。
土は、家庭環境。
水と日光は、親からの愛情です。
花が育つときには、どのようなプロセスをたどるでしょうか。
土の中にタネを埋めて、後は適度な水と日光を与えるだけで、自然と育ちます。
物理的な力は、一切与えていません。
いえ、むしろ与えないほうがいい。
無理に物理的な力を加えると、成長が促されるどころか、阻害されます。
付け根や茎を無理に引っ張ると、逆に植物の成長がおかしくなります。
人間が不必要に介入しすぎると、かえって邪魔になります。
本当に植物の早い成長を願うなら、適度な水と日光の量が必要です。
ただ、それだけでいい。
タネが芽を出し、茎を伸ばして、すくすく育ち始めます。
植物は「栄養豊富な土」「適度な水」「明るい日光」の3つが揃えば、物理的な力を加えなくても、自然に伸びようとします。
子育ても、これと同じです。
少しでも早く、子どもの成長を伸ばしたくて無理に引っ張ると、逆に痛めることがあります。
うまくできないときに体罰をしたり、時間的制約を与えてせかしたりなどすると、逆に子どもの成長は阻害される。
そもそも子どもはきちんとした食事と親からの愛情があれば、自然と育っていきます。
伸ばそうと思わなくても、子どもから伸びようとします。
「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親らしい愛情」の3つがあれば、十分な成長ができます。
無理やり伸ばそうとするのではなく、あくまで自然に伸ばそうとする心がけが大切なのです。