執筆者:水口貴博

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。

犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。 | 犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

犬は素早く動くものに反応して、追いかけようとする本能があります。

子どもたちがサッカーボールで遊んでいると、そのボールを追いかけ、飛びかかろうとします。

「そうか。犬もサッカーを一緒にしたいのだな」

いえいえ、違います。

決してサッカーに参加したいのではありません。

動くボールが獲物のように見えているだけです。

素早く動くものを見たとき、狩猟本能が駆り立てられ、追いかけたくなります。

これは野生だったころの名残です。

犬は、人と暮らし始める以前のころ、森や林を走り回って獲物を捕まえていました。

「素早く走るものを見かけたら、獲物だから、とりあえずすぐ追いかけろ」

こういう狩猟本能がインプットされています。

本能であるため、動く物を見たとき、とっさに体が反応してしまいます。

その昔からの名残が現在でも残っており、素早く動くものを見かけたとき、つい追いかけて飛びかかろうとしてしまいます。

もちろん車や子どもは獲物ではありません。

追いかけるという条件反射のようなもので、実際に噛みついてしまうことは、まずありません。

しかし、その「急に走り出す習性」が、意外な危険を作り出してしまうことがあります。

急に動き出した車に反応して、道路に飛び出し、車にひかれてしまうかもしれません。

また、急に走り出した子どもに飛びかかって倒れさせ、けがをさせてしまうこともあるでしょう。

飼い主は、素早く動く物体を見かけたとき、反応する犬の動きを予想して、リードを握り締めるようにしましょう。

犬の習性を理解しながら「その先にある危険」を未然に防ぐのです。

犬の気持ちを理解しながら育てる方法(1)
  • 素早く動くものを見かけたら、しっかりリードを握り締める。
犬同士にも相性がある。

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。
  2. 犬同士にも相性がある。
  3. 痛みでしつけようとすると、犬から嫌われる。
  4. 広いハウスより、狭いハウスのほうが、落ち着く。
  5. 実は、犬も夢を見る。
  6. 犬は色を見分けるのが、大の苦手。
  7. 先住犬がいる家で、新しく犬を飼うときの注意ポイント。
  8. なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。
  9. 大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。
  10. 猫は、舌の上で水をすくって飲む。
    犬は、舌の裏で水をすくって飲む。
  11. 犬用のお洋服は、単なるおしゃれだけではなかった。
  12. 「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。
  13. いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。
  14. いくらおなかがすいているとはいえ、拾い食いはやめさせる。
  15. 道端の草は、衛生的によくないので食べさせないほうがいい。
  16. 餌をやるのが楽とはいえ、出したままにするのはやめたほうがいい。
  17. なぜか自分からリードを噛み切って、飼い主のもとを離れたがる犬の気持ち。
  18. 首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておけば、迷子になっても怖くない。
  19. よく噛んで食べさせるのを、強要しないようにする。
  20. 犬は肉食。
    好きな肉にも、順番がある。
  21. 犬のマーキング行為は、存在のアピールをする重要な役目を果たす。
  22. 犬が変なポーズで寝始めたら、飼い主は大喜びしていい。
  23. 犬が本当に成長するために必要なのは、意外にも飼い主以外の人と接する機会。
  24. 飼い主が気を配る必要があるのは、生まれたばかりの子犬より、むしろ子どもたちの行動。
  25. 水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。
  26. 屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。
  27. 犬のよだれは、人の汗に相当する。
  28. においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。
  29. 動物病院の選び方で大切なのは、先生の思いやり。
  30. 曖昧な部分を残したほうが、犬との付き合いはうまくやっていける。

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