犬をしつける際にしてはいけないことは、暴力で教えようとすることです。
平手で殴ったり、足で蹴ったり、棒で強く叩いたりなどの行為をしてはいけません。
痛みで言うことを聞かせようとするのは、最もレベルの低い教え方です。
痛みから逃れるために、犬は一時的に言うことを聞くかもしれません。
その代わり、飼い主のことが大嫌いになります。
飼い主のことが嫌いになるので、犬は元気がなくなり、家出をしたくなります。
この点は、人の子どもでも同じです。
いくらしつけとはいえ、暴力だけは避けることです。
やむなく叩いてもいいのは、人に危害を加えているときです。
通りすがりの人に犬が飛びかかり、腕を噛みついて、すぐやめさせたい場合にのみ、叩いてやめさせます。
いわゆる「現行犯」のときです。
この場合、すでに犯行が行われている最中であり、すでにけが人が出ているため、もたもたしている場合ではありません。
やむなく、手を出して痛みによってやめさせることも必要です。
「そういうことは絶対にしてはいけません」という飼い主からの強い意志表示です。
しかし、これは例外中の例外です。
基本的にしつけるときには、暴力を振るわないことを注意しましょう。
それがうまく犬をしつけると同時に、犬から好かれる飼い主になるコツなのです。