「大切な犬だから、奮発して立派なハウスを買い与えてやろう」
犬を愛する気持ちから、大きな犬小屋を買い与えてあげることがあります。
しかし、奮発して大きなハウスを買ってあげたのに、嫌がって全然使ってくれないときがあります。
ハウスの中に入ってもすぐ出てしまう。
寝るときもなぜかハウスの外。
ハウスを嫌がるようなしぐさを見せることでしょう。
「せっかく高いお金を出して、大きなハウスを買ってやったのに!」
飼い主としては、むかっとするところでしょう。
ここに犬と人間との違いがあります。
人間からすれば、広いところのほうが快適に感じ、贅沢で嬉しく感じます。
しかし、犬の場合は必ずしもそうではありません。
むしろ何もない広い空間を、犬は嫌がります。
敵から見つかりやすく、落ち着かないからです。
オオカミ時代、敵から身を隠すために、暗くて狭いところに身を隠していた名残があります。
もし広い場所だと、敵に見つかりやすいため、そわそわして落ち着きません。
狭く洞穴などで身を潜める、敵からの見つかりにくい場所のほうが、安心できます。
犬は狭くて暗い場所のほうが好みます。
ハウスを買うときには、大きなものより、小さな物を買い与えるようにしましょう。
そのほうが経済的であり、しかも犬は喜ぶのです。