「せっかくハウスを買ってあげたのに、全然入ってくれようとしない」
こういう悩みを持つ飼い主は多いのではないでしょうか。
いわば、ハウスは犬のための部屋です。
犬のために買ってきてあげますが、犬には「ある日いきなり登場したよくわからない部屋」という感覚です。
その部屋が何のためにあるのか、どういうところなのか、初めからきちんと理解してくれていない場合が多いです。
最初は警戒して近づいてくれません。
「あなたのお部屋はここですよ」と言って無理やりハウスの中に入れると、すぐハウスから出ようとします。
中より外のほうが刺激にあふれているので、すぐ出てしまいます。
「仕方ない」と思い、犬を無理やりハウスに入れて、鍵を閉めて閉じ込める飼い主もいます。
ここを自分の部屋だと思い込ませようとする強硬手段ですが、これもすすめられた方法ではありません。
閉じ込められることで、お仕置きされていると勘違いしてしまいます。
「ハウス=自分の家」と思うのではなく「ハウス=お仕置きの場所」と思うようになってしまうからです。
お仕置きの場所になってしまうと、余計にハウスに入りたがらない悪循環です。
どうすれば、ハウスを自分の家だと上手に伝えることができるのでしょうか。
まず普段から鍵をかけず、扉は開けっ放しにしておきましょう。
扉が閉まって鍵をかけられると、閉じ込められる恐怖を覚え、怖がってしまいます。
自由に出入りできることで、入ることへの抵抗感を小さくさせます。
おもちゃ、おいしい餌や水、トイレ用のスペースなど、犬が喜ぶものがハウスの中にあれば、自分から好んで入るようになります。
ゆっくり休めるようなふわふわしたシーツがあれば、なお効果的です。
暖かいシーツがあれば休憩しやすくなり、疲れたときや休みたいとき、自然とハウスの中に入るようになります。
しばらくすれば、ハウスを自分の部屋だと思うようになってくれるのです。