素晴らしく面倒見のいい親がいます。
落としてもすぐ見つかるように、子どもの持ち物すべてに名前を書きます。
ズボンにも、ティッシュとハンカチをあらかじめ入れておきます。
子どもには大きなお金の管理が難しいと思い、子どもからお金を取り上げ、親がお金の管理をします。
子どもは面倒見のいい親のおかげで、大きな失敗は避けられるでしょう。
一見すれば、なんて面倒見のいい親なんだと思います。
しかし、これではよくありません。
子どもの行動を先回りして、失敗させないようにしています。
子どもが失敗する貴重な機会を奪っているにすぎない。
これでは子どもは本当に育ちません。
失敗するのが悪いことだと思っています。
失敗してこそ成長します。
面倒見がよすぎると、子どものためになっているようで、実はなっていない。
親の面倒見があまりによすぎると、子どもが失敗することがなくなり自立心が養われません。
子どもにある程度の失敗をさせるのも勉強の1つです。
失敗をして、初めて得られることがあります。
失敗を経験させ、悔しい思いをさせることで、子どもは次から同じことにならないように考えるようになる。
どこが悪かったのか積極的に反省するようにもなります。
対策を考えたり、知恵を振り絞ったりして効率のいい方法を考えようとすることでしょう。
「もうこんな悔しい気持ちは味わいたくない」
そのときこそ本当の生きる力が活性化されます。
面倒見のよすぎる親にならないことです。
子どもが悔しがったり失敗したりする経験を与えるのが、本当に子どもの成長を考えた親なのです。