ファストフード店では、トレーをごみ箱へと戻すセルフサービス式が一般的です。
ファストフード店の低価格は、サービスの一部を削ることで、実現できています。
お客さんは食べればそのままにせず、指定された返却口に戻すのがマナーですね。
返却口に戻すからテーブルもきれいになり、次の人が気持ちよく使えます。
しかし、ときどき食べたものをそのままにして、帰っていく人を見かけることがあります。
トレーがそのまま置いてあるので、知らない人が見たら、まだ人がいるのかと思います。
たまたまトイレに行っているのか、席を外しているのだろうと勘違いすることでしょう。
トレーが置かれたままになっていると、ほかのお客さんはまだ人がいるものだと思い、座りたくても座れません。
ほかの人にとって迷惑です。
そういうのは、ほとんど親のしつけがなっていないせいです。
おそらく子どものころに「後片付けの習慣」がなかったのでしょう。
食べたらそれで終わりだと思っています。
食べて終わりではありません。
片付けができて、終わりです。
では、親はどういう教育を施せばいいのか。
「食べたものは台所へ戻しなさい」というしつけです。
食事をした後、それで終わりにさせない。
食べた食器を台所まで持っていかせるというしつけを施しましょう。
きちんと後片付けができるような子どもに育てるだけでなく、親には後片付けが楽になります。
お互いが気持ちよく食事をするときのマナーです。
食べたものを台所に戻すのは、早い時期からしつけておくに超したことはありません。
そういう感覚を当たり前だと思わせるのです。