「トイレをきれいに使いなさい」
親なら、一度は口にするしつけでしょう。
まだやんちゃな子どもは、親からきれいに使えと言われてもなかなか言うことを聞いてくれません。
もしトイレ掃除を親がするとどうでしょうか。
「どうせ最初から汚いトイレだ。もっと汚しても大して変わらない」
「別に自分が掃除するわけじゃない」
「自分には関係ない」
トイレに対して気を使わなくなり、汚く使ってしまいます。
掃除をする人のことや、次に使う人のことを考えない人へと育ってしまいます。
そういう人に限って、公衆トイレでトイレを散らかしていきます。
そういう子どもには、トイレ掃除をさせましょう。
汚いトイレを掃除するなんて、誰でも嫌ですね。
くさくて汚れていて、気分が悪くなります。
だからこそいい。
まだ子どもだから早すぎることはありません。
嫌がりますが、いい。
トイレを掃除する側になり、初めて感じることがあります。
汚く使うと、掃除をする人が大変だということが実感できます。
そういう経験があると、次からトイレで用を足すときには、きれいに使おうと心がけるようになります。
同時に「トイレはきれいに使うものだ」という常識がしっかり身につきます。
汚いという不快感が、逆に品行方正につながります。
もちろん毎回子どもだけでは不満が募るので、親と子が交代でトイレ当番を作るなどすればいいでしょう。
トイレ掃除に強い子どもは、大人になってから絶対に強くなります。
汚いことに絶えられる子どもは、社会に出てからも強くなるのです。