「まあ、いいか」
「また今度やればいいか」
「次の機会にしよう」
このように「後回しにする癖」は、おっとりした性格を生み出します。
喧嘩は少なくなりますし、落ち着きにつながります。
しかし、ちょっと罠があるのです。
後回しにする性格は、一時的にはいいかもしれませんが、長期的に考えると危険なのです。
人生は、今日の塊です。
今を後回しにする癖は、1日、1週間、1カ月、1年に及び、ついには人生全体にも及びます。
一時的なストレス解消、緩和には効果のある後回しにする性格も、長期で考えると、そうとも限らないのです。
今はよくても、後から苦労が増えてしまう事態へと変わってしまうからです。
若い学生のころに遊んでばかりいた人は、社会に出てから苦労をします。
今をだらだら遊んでばかりいたので、そのときはよかったかもしれませんが、後からそのつけは返ってきます。
しかし、学生のころに一生懸命に勉強をした人は、社会に出てから楽になります。
勉強した量は、コミュニケーションや仕事の具合に好影響を及ぼし、同期で入った人をすぐ追い抜き、出世も早くなります。
人生は常に今の塊です。
今を懸命に生きる癖は、1日、1週間、1カ月、1年に及び、ついには人生全体にも及びます。
全体を見据えたとき、今日を懸命に生きたほうが、賢く生きることができるのです。
「賢明さ=懸命さ」です。