趣味のきっかけは、趣味を始めようと思ってできるものとは限りません。
仕事を頑張っているうちに、趣味ができることもあります。
意識的に趣味を作ろうとしたわけでなく、気づいたら新しい趣味ができているのです。
ある天気予報士は、熱心に仕事をするあまり「自宅の水道の温度を測る」という趣味ができました。
水道の温度は、年間を通して微妙に変わります。
毎日決まった時間に自宅の水道の温度を測り、それを小数第1位まで小まめに記録しているのです。
その天気予報士は「自宅の水の温度から季節を感じる」と言います。
水道の水がじわじわ冷たくなっていると、寒い季節が近づいていることを喜びます。
水道の水がじわじわ温かくなっていると、暑い季節が近づいていることを喜びます。
自宅の温度変化を確認しながら、にやにや嬉しそうにしているのです。
あるデパート販売員は、仕事柄、英語を使う機会がありました。
ときどき外国人客が来ることがあり、接客で英会話が求められたのです。
最初は不慣れでジェスチャーばかりでした。
「もう少し英語がうまくしゃべれたらいいな」と悩んでいて、英会話教室に通うことにしました。
そこですっかり英語の魅力にとりつかれました。
もともと話すことも人と接することも、英会話は合っていました。
最初は仕事の事情がきっかけでしたが、途中から仕事とは関係なく、完全にプライベートな趣味となりました。
プライベートでは、外国人の飲み友達ができました。
英語検定も2級、準1級とクリアしていき「今度は1級を目指すぞ」と意気込んでいるのです。
仕事を頑張っているうちに自然と趣味ができるのは素晴らしいことです。
それだけ仕事熱心だという証拠です。
もはや仕事と趣味が一体化している状態です。
仕事に対する意識が高いからこそ、プライベートでも、仕事に関係した趣味ができます。
趣味が仕事にもつながって良いことずくめです。
わざわざ新しい趣味を探さなくても、仕事を頑張っているうちに、新しい趣味ができることもあるのです。