ピンチのとき「乗り越えたい」と思ってはいけません。
「どこがいけないの?」「前向きでいいじゃないか」と思うかもしれませんが、良くないのです。
「乗り越えたい」は希望です。
「できればうまくいってほしい」という曖昧で中途半端な感じがあります。
前向きな考えではあるものの、ふわっとした感じが残っています。
まだどこかに消極性があり、決意が固まっていない状態があるのです。
言葉を濁すと、決意も濁ります。
大切なのは「乗り越える」です。
言葉を濁しません。
「乗り越える」と断言するのです。
はっきり言い切ることで、決意が固まります。
決意が固まるからこそ、本気にもなれます。
本気になるから100パーセントの姿勢で立ち向かえ、全力を発揮できるのです。
意識のうえでも現実のうえでも、乗り越えざるを得ない状態に持っていくことです。
ピンチに強くなりたいなら「乗り越えたい」ではなく「乗り越える」と言い切りましょう。
口に出す言葉はもちろん、心で思う言葉も「乗り越える」と言い切るのが良い。
ちょっとした言葉の違いですが、決意には大きな違いがあります。
「乗り越えると言っておきながら失敗で終わったらかっこ悪いじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
そのときはそのときです。
うまくいかなかったときのことは考えなくていいのです。
悪い未来を想像すると、ブレーキがかかってしまい、本気を出せなくなります。
乗り越えると断言して自分に発破をかけたほうが、ピンチに強くなります。
底力も諦めない力も、乗り越えることに集中するからこそ発揮されるのです。