計画を立てるとき、できるだけリスクを低くしようと考えます。
リスクが好きな人はいません。
できるだけリスクの高い方法は避け、できるだけリスクの低い方法を選ぶでしょう。
リスクが低ければ低いほど、安心して計画に取り組めます。
もちろんリスクの低い方法を考えることは大切ですが、だからといって「ゼロリスク」を追求するのは要注意です。
ゼロリスクは、きわめて困難です。
どんなに綿密な計画を立てたところで、大なり小なり、ある程度のリスクが発生します。
ゼロリスクを追求すると、考えなければいけないことや必要な対策が一気に増え、計画が複雑化します。
いかなるケースでも、何かしらのリスクが発生するため、なかなかゼロにすることはできません。
計画を考えることに時間がかかるだけでなく、計画を進めることにも時間がかかるようになります。
ゼロリスクは、事実上、不可能と言っても過言ではありません。
結果として、多くの時間を失うことになるのです。
計画を立てるとき、ゼロリスクを追求するのではなく、ある程度リスクの許容範囲を認めておくことが大切です。
リスクは、大きく2つに分けられます。
計画を立てるときはあらゆるリスクと洗い出し、許容できるものと、そうでないものを明確にして整理しましょう。
「このリスクは重大なので確実に避けなければいけない」「この程度のリスクなら無視しても大丈夫だろう」と分けて考えます。
リスクがあったとしても、容易に修正ができたり小さな損失で許容できたりするレベルであれば、勇気が出やすくなるでしょう。
小さなリスクはあっても、大きなリスクが避けられる計画が立てれば、ゴーサインを出すことです。
計画を立てるときは、大きなリスクのあるものだけ避け、小さなリスクは目をつぶることが必要になります。
この区別ができれば、計画がシンプルになり、実行も楽になります。
なにより実現の近道となるのです。