「あなたは人から嫌われたいですか」
そう聞かれると、ほとんどの人が「嫌われたくない」と答えます。
誰も好き好んで嫌われようとは思いません。
できれば誰にも嫌われたくないもの。
そして、できるだけ多くの人から好かれたいと思うのが、人の自然な心理です。
あなたも少なからず、嫌われたくない気持ちがあるに違いありません。
しかし、この「嫌われたくない気持ち」が厄介です。
嫌われたくない気持ちがあると「ノー」と言いにくくなり、何でも首を縦に振ることになります。
人から頼まれ事をされたとき、キャパがいっぱいで余裕がなくても、引き受けてしまいます。
飲み会に誘われたとき、行きたくなくても、OKをしてしまいます。
友人から遊びに誘われたとき、気が乗らなくても、承諾してしまいます。
つい曖昧な笑顔でうなずいてしまいがちですが、要注意です。
やりたくないことはやりたくありません。
行きたくないものは行きたくなりません。
気が進まないことをしたところで、時間の無駄です。
やりたくもないことをやったり、行きたくない飲み会や気が乗らない遊びに行ったりしたところで、苦痛の時間が待ち受けています。
ストレスに耐えなければいけなくなり、時間の無駄につながるのです。
うっかり引き受けたことが想像以上に大変で、後から四苦八苦することもあります。
嫌われたくない気持ちがあると、何でもOKしてしまい、時間を奪うことになります。
嫌われたくない気持ちを捨ててください。
嫌われたくない気持ちは、捨てていいのです。
やりたくないこと・行きたくないこと・気が乗らないことは、きちんと断りましょう。
正直に話して、丁重に断ればいいことです。
頼まれ事をされたとき、キャパがいっぱいで引き受けられないなら「今は余裕がありません。ごめんなさい」と言えばいいだけです。
余裕がないなら仕方ありません。
無理なものは無理です。
行きたくない飲み会や気が乗らない遊びに誘われたときも、きちんと断りましょう。
「興味がないから」「気が乗らないから」と言えばいいことです。
「ごめんなさい」という締めの一言があれば、相手に不快感を与えることはありません。
嫌われたら大変と思うかもしれませんが、大げさに考えすぎです。
嫌われるかもしれないと思いますが、本当の友人なら、その程度で嫌いになることはありません。
正直に伝えれば、きちんと理解してくれます。
理解してくれなければ、それはそれで仕方ありません。
悪いことをしているわけでないのですから、堂々としていればいいことです。
嫌われたくない気持ちを捨てれば、面倒なことから解放され、時間は増えるのです。