あなたの身近に「時間がない」と言っている人はいませんか。
「忙しくて時間がない」
「本を読みたいけど時間がない」
「やることがたくさんあって時間がない」
口を開けば「時間がない」というフレーズのオンパレード。
さぞ忙しいのだろうと思いきや、たいていは違います。
時間がないと言う人がいれば、その人をじっくり観察してみてください。
時間がないという割に、のんびりしている様子があるでしょう。
だらだら仕事をしていたり、雑談が多かったり、ネットサーフィンに興じていたり。
休憩時間には、のんびりランチを食べていたり、テレビを見たり、ゲームを楽しんだりしているでしょう。
買い物に行く時間も、食事やトイレに行く時間もあるはずです。
時間がないと言っている割に、のんびりしている様子が散見されるに違いありません。
「なんだよ、普通に時間があるじゃないか」と突っ込みを入れたくなるでしょう。
「時間がない」と言っている人のほとんどは、時間があるのです。
では、なぜ「時間がない」と言っているのか。
口癖になっているのです。
本当は時間があるのに「時間がない」という口癖のせいで、時間がないと錯覚を引き起こしています。
いわば、自分に悪い自己暗示をかけている状態です。
これほど惜しいことはありません。
口癖の力は非常に大きく、潜在意識にまで影響を及ぼします。
自分で発した言葉は自分の耳で聞くことになるため、嘘でも冗談でも何度も口にしていると、脳が本当のことだと錯覚します。
「時間がない」という口癖があるせいで、そうだと思い込んでいるにすぎません。
本当に時間がない状態であれば「時間がない」という暇すらありません。
つまり「時間がない」と言っている時点で、時間がある証拠です。
時間がないから「時間がない」と言うのではありません。
「時間がない」と言うから、時間がないのです。
「時間がない」という口癖があるなら、今日から禁句にしましょう。
ネガティブな口癖の1つですから、口に出して言うのはもちろん、考えるのもやめることです。
しばらくすると、日常の見え方が変わります。
悪い錯覚から覚めて、正しい現実が見えてくるのです。
時間感覚が正常に戻ることで、意外と時間があることに気づかされるでしょう。
「時間がない」を禁句にするだけで、時間ができるのです。