「余裕ができてから時間の使い方を勉強する」と言う人がいます。
たしかに勉強するためには、まとまった時間が必要に思われます。
本1冊を読むとはいえ、ある程度の時間が必要です。
やるべきことがいっぱいで多忙のときは、椅子に座って読書の時間を確保するのは難しいもの。
ばたばたしているときより、余裕があるときのほうが、時間の使い方を勉強できるように思えるでしょう。
しかし、これはよくある誤解です。
都合よく余裕がぽんとできることはありません。
私たちはみな多忙な生活を送っています。
やらなければいけないことがたくさんあって息つく暇もありません。
次から次へと仕事が舞い込んできて猫の手も借りたい状態です。
余裕ができてから時間の使い方を勉強しようと思っていては、いつまでたっても勉強できません。
本当は逆なのです。
余裕がないときこそ、時間の使い方を勉強しましょう。
忙しくて余裕がないときこそ、時間の使い方を勉強する絶好のチャンスです。
書店に足を運べば、時間術の本がたくさん並んでいます。
気になる本をぱらぱらめくって、良さそうなものがあれば即購入です。
買ったその日のうちに読み始めましょう。
時間術の本を読めば、自分の時間の使い方について振り返る機会になります。
無駄な仕事をしていることに気づいたら、今すぐやめることです。
だらだら仕事をしている自分に気づいたら、集中できるような環境を作りましょう。
無意味な会議や行きたくない飲み会があるなら、思い切って断りの連絡を入れましょう。
渋滞が時間の無駄を生んでいることに気づいたら、渋滞回避アプリを探して、インストールすればいいことです。
「時間を無駄にしない」「もっと時間を有効に使おう!」と意識が高まるだけでも意味はあります。
時間に対する意識が高まれば、おのずと動きがてきぱきして、仕事のスピードアップにつながります。
余裕がないとはいえ、完全にゼロではないはずです。
忙しいときでも、カフェで本を読む時間くらいは作れるはずです。
移動時間や待ち時間を使って少しずつ読み進めていけば、時短アイデアが得られたり、時間意識が高まったりします。
「余裕がない」は幻想です。
余裕がないという自己暗示によって、そう思い込んでいるだけです。
「余裕がない」を言い訳にしていては、いつまでたっても多忙のままで、余裕は得られません。
ほんの5分10分でいい。
余裕がないときこそ、時間の使い方を勉強することが大切なのです。