ピンチの原因を探ったとき、よくあるケースがあります。
ピンチの原因のほとんどは「先延ばししたツケ」です。
仕事の先延ばし、宿題の先延ばし、決断の先延ばし、治療の先延ばし、修理の先延ばし、損切りの先延ばし。
先延ばしの悪影響がどんどん大きくなっていきます。
「まだ大丈夫だよね。あとからやればいいよね。少しくらい遅くなってもいいよね」が何度も繰り返されます。
先延ばしの悪影響は、すぐ現れるわけではありません。
風船のようにじわじわ大きくなっていき、ぱんと破裂します。
「まだ大丈夫。我慢すれば何とかなる」という状況が危ないのです。
あるとき限界を超え、そのツケを払うことになるのです。
大きなピンチが押し寄せ「大変なことになった!」とばたばた大慌てをすることになるのです。
先延ばしをすればするほど、ピンチ到来のカウントダウンが始まっていると考えてください。
日頃から先延ばしをすることが多いという人は、イエローカードです。
先延ばしの癖に心当たりがあるなら、できるだけ早めに直しておくことをおすすめします。
時には、つい先延ばしをしてしまうこともあるでしょう。
人間ですから心が緩んだり惰性が働いたりすることもあります。
あるいは、すぐ着手したくても、先約や優先順位があって、先延ばしせざるをえないときもあるはずです。
そんなときは、きちんと期限を決めておくことをおすすめします。
忘れそうなら、手帳やカレンダーに書き込みましょう。
きちんと期限を決めておけば、だらだら先延ばしすることを防止できます。
先延ばしをやめれば、ピンチの可能性はぐっと下がるのです。