余裕がなければ、いくらお金があっても使う暇がありません。
「忙しい、忙しい」と言って、感謝することを忘れてしまっている人が大勢います。
仕事で忙しい、家事に忙しい、育児に忙しい、人間関係で忙しい。
自分のことだけで精いっぱいになり、ほかへ気を使う余裕がないのです。
忙しくしている自分は、ほかの人より仕事ができて必要とされているのだと勘違いをしています。
「今、忙しいから、そんなことは後にして」
こんな言葉を言えることが、かっこいいと勘違いしているのです。
そんな人は、人へのお礼や感謝をないがしろにしてしまい、知らず知らずのうちに薄い人間関係になっています。
本当にお礼の1つもできないほど忙しくなって、幸せなのでしょうか。
本当に忙しいなら、お金を使う暇もありません。
家族がいても会う暇もないため、いてもいないようなものです。
友人がいても、会う時間も話す時間もないため、疎遠になるでしょう。
お礼も感謝もできないほど忙しくなれば、冷たい人だと思われ、人から避けられます。
適度な忙しさは、たしかに大切です。
ですが「忙しすぎること」には注意を払う必要があります。
お礼や感謝もできないほど忙しすぎてしまえば、幸せどころか不幸になっていることに気づきましょう。
お金は、余裕を作るために使うことが大切です。
心を豊かにするお金の使い方とは、自分にできないことを人にやってもらい、時間と余裕をお金で買うようにすることです。
すべてを自分で背負うのではなく、できないことは人にお願いして余裕を作り、時間を節約するお金の使い方はたくさんあります。
私はときどき、あえて外食をしています。
外食では、自分で食事を作る時間と手間が省けます。
それでいておいしい料理を頂くことができ、後片付けのために時間をとられる必要もありません。
外食をすればたしかにお金はかかりますが、時間に余裕ができるのです。
これが、心に余裕を作る上手なお金の使い方です。
お礼や感謝を忘れてしまうほど忙しいときには、要注意なのです。