悲しいかな、人は「隠すため」にお金を使っていることが少なくありません。
何を隠すのかというと「弱み」「コンプレックス」です。
次のような目的に心当たりがありませんか。
高級ブランドを買いあさることも、最新機種に執着することも、一戸建てを購入することも、弱みを隠すためであることが多い。
楽しむためにしているのではなく、弱みを見せないよう、見栄や虚勢を張るためにお金を使っています。
こういうことにお金を使っている人は、お金を無駄に使ってしまいます。
知らない間にどんどんとお金が減っていき、貯金もありませんが、楽しみもありません。
余計に物が増えるため、たくさんの執着が生まれ、さらに精神的な自由が失われる悪循環になるのです。
弱みを他人に知られたくないからと、自分の価値が上がるような物を買い、身につけ、価値が上がったような錯覚を起こします。
自分の弱みがなくなってしまったかのように感じるでしょう。
しかし、実際は蓋をしているだけであって、何も改善されていないのです。
これは心が豊かになるようなお金の使い方ではありません。
進歩や改善がなく、隠すためにお金を使っているからです。
では、弱みやコンプレックスを改善させるための方法はないのでしょうか。
思い切って公開していけばいいのです。
隠そうとすればするほど「見られたくない」という執着が強くなって悪循環になります。
ここで発想の転換です。
開き直って、公開します。
さらけ出した瞬間から、弱みではなくなります。
弱みやコンプレックスは「個性」と考え方を変えることで、突然弱みどころか強みへと変えることができるのです。
弱みはそもそも、考え方を変えるだけで一瞬にして強みへと変えることができるのです。
視力がいい人には、視力が悪い人の光景や苦労がわかりません。
それを弱みと考えるのではなく、強みと考えればいいのです。
視力が悪い人には、その人しかわからない世界が広がっているということです。
身長が低い人にはそれなりの苦労がありますが、その人しか味わえない世界です。
身長が高い人にもそれなりの苦労がありますが、それもその人しか味わえない世界です。
一見弱みと思えるようなことも、生かし方を変えることで弱みから強みに変えることが可能です。
強みに変えることは難しいことではありません。
隠すことではなく、開き直って見せていくだけでいいのです。
これが本当の改善ということです。
くさいものほど蓋をするのではなく、出していくことが大切です。