人間は、本当にいいものに出会うと、それ1つに集中するようになります。
一番は、常に1つだけだからです。
服にしろ、恋人にしろ、アクセサリーにしろ、お気に入りの音楽にしろ、1番は1つだけです。
一番が2つも3つもあるというのはおかしな話で、普通は1つだけです。
何でも新しいものにお金をかけるかけ方は、もったいないお金の使い方です。
均等にお金を振り分けようと思っても、一番と3番ではランクも違えば使う頻度もまったく違ってくるからです。
一番のお気に入りであり、なおかつ一番よく使うものにお金を一番かけるべきです。
せっかく一番があるのですから、一番に徹底的にお金をかけることが大切です。
古くなってしまっただけで、すぐ新しい物を買おうとしていませんか。
ちょっと待ってください。
一番があるにもかかわらず古くなっただけで、捨ててしまい、新しい物を買ってしまうのはもったいないお金の使い方です。
新しい物を買うのではなく、メンテナンスにお金をかけてください。
上手なお金の使い方とは、新しい物を買うのではなく、メンテナンスにお金をかけることです。
靴が汚れてしまえば、取り換えるのではなく、メンテナンスにお金をかけましょう。
壊れてしまった照明は、取り換えるのではなく、修理にお金をかければいいのです。
服が汚れてしまえば、洗濯をします。
服が破れてしまえば、糸で繕います。
手当たり次第に友人と出会うのではなく「この人だ!」と思えば徹底的にお金をかけることです。
同じものを長い間使い続けると、当然古くなりますが、一番は長く使えば使うほど、愛着まで湧いてくるようになります。
ワインと同じように、味や愛着というのは、時間が経つにつれて深みが出てくるのです。
お気に入りで、なおかつ愛着まで湧いてくれば、その一番はさらに特級の一番になります。
これだけはお金を出して、新しい物を買えばいいという話ではないのです。
愛着は、長く使い続ければ続けるほど出てくるようになります。
メンテナンスで少しでも長く付き合い続けていけば、愛着も加わった一番にできるのです。
心まで豊かになるお金の使い方とは、メンテナンスにお金をかけることだったのです。