世の中には、消費者に少しでもお金を使わせようとするシステムがよくできています。
コンビニには、買いたくなるようなレイアウトで、見やすいように商品が並べられています。
どれも、少しでも多く買ってもらい、少しでも多くのお金を使ってもらうためです。
「衝動買いをしやすいような設計」が上手になされています。
甘い罠と一緒です。
これに引っかかった消費者は「目の前にあるから」という理由だけで手にして、買ってしまいます。
いつの間にか、お金が消えています。
資本家は頭がいいのです。
消費者が、いつの間にか、自然に時間やお金を使ってしまうような仕組みを作っています。
さて、本題はここからです。
お金の使い方が上手な人は「浪費」に対する考え方がシビアです。
「お金」に対してだけではありません。
「時間」に対してもです。
浪費とは「お金」だけのことではありません。
「時間」も、浪費があることに気づくことです。
浪費といえば、お金ばかりを思い浮かべてしまいます。
しかし、実は「お金の浪費」以上に「時間の浪費」のほうが、はるかに深刻です。
失った時間は絶対に取り戻せないからです。
お金はまた稼ぐことができますが、時間は一度失えば、取り返しができません。
今この瞬間が、最初で最後。
資産価値は、お金より、時間のほうが重いのです。
たとえば、テレビをだらだら見ていませんか。
誰もが当たり前にしていることですが、立派な時間の浪費です。
家に帰れば、寂しいからという理由で、ついテレビのスイッチを入れます。
ここから、罠に引っかかっています。
面白そうだなという理由だけで、だらだらテレビを見て、無駄に時間を使います。
テレビは、少しでも長く見てもらうために、面白おかしく興味をそそるために番組が作られています。
そうしなければ、広告料が入らないからです。
たくさんの人を、少しでも長くテレビに釘付けにすることで、視聴率を上げます。
多くの時間を使わせ、広告を見させます。
番組の間に挟まれている宣伝も、気づけばいつの間にか、目にしてしまいます。
私たちは知らずにその暗示にかかり、次なる商品への消費へと連鎖します。
先にお話ししたコンビニで「おや。これ、テレビでみたことがあるな。ちょっと買ってみよう」という衝動へとつながります。
時間とお金の両方を無駄に使ってしまうという、2重の悪循環になるのです。
またこうした使い方は、お金が増えるような使い方ではありません。
使う一方、減る一方です。
いつの間にか時間がなくなり、お金も貯まりません。
さあ、今の話を聞いて「自分のことかも?」と思ったあなた。
まずテレビのコンセントを抜きましょう。
それだけで、生活は必ず変わります。