外食では、水やお茶が出てきます。
席を案内されてしばらくたてば、喉の渇きを潤すものとして、こちらからお願いしなくても水やお茶が提供されるのが一般的です。
基本的に無料です。
グラス1杯分の水や湯飲み1杯分のお茶は、外食ではありふれた光景です。
この水やお茶を、どう思うかが大切です。
水やお茶は、無料であり、料理でもデザートでもないため「外食のうちに入らないもの」と考えがちです。
当たり前のものとして特に注意を向けることは少ないのではないでしょうか。
しかし、これは誤解です。
水もお茶も、外食の1つとして考えてください。
水やお茶とはいえ「外食の1つ」だからです。
「たかが水」「たかがお茶」と思わないことです。
無料でいただける水もお茶も、店側にとっては有料です。
コストがかかっています。
微々たる金額ではありますが、ゼロではありません。
わずかながらコストがかかっているのは事実です。
氷が使われているなら、氷分のコストもかかっています。
実は、氷が使われているもののほうがコストはかかります。
氷を作るには、氷を作る人件費や電気代がかかるからです。
グラスや湯飲みを使うため、グラス代もかかります。
世界には満足に水を飲めない地域があります。
水があるとしても、濁った水や汚い水など、不衛生であることも少なくありません。
水不足で喉の渇きに苦しめられ、毎年大勢の人が亡くなっていることは、きっとあなたもご存じでしょう。
きれいでおいしい水を飲める私たちは、なんて恵まれているのでしょう。
無料で提供される水やお茶も、ぜひ外食の1つとして「おいしく」「ありがたく」いただいてください。
味がなくても味わってください。
「おいしい」「ありがたい」と感謝しながらいただくだけでいいのです。
普通の水やお茶かもしれませんが、食の1つです。