外食でお店に入ったら、まず雰囲気を楽しんでください。
店内に入った瞬間、あなたの五感にひしひし訴えかけてくるものがあるでしょう。
おしゃれなインテリア、センスのいい音楽、額縁に入った絵画、明るく照らされた照明、癒やされる観葉植物。
目に見えるものもあれば、見えないものもあります。
すでに何人かお客さんがいて、料理をおいしく楽しんでいるでしょう。
おいしそうな香りが漂っているかもしれません。
そうしたお店の雰囲気を五感で感じ取り、きちんと楽しむことが大切です。
それらすべてが外食の味わいです。
心でしっかり感じ取れば、鳥肌が立ちます。
どのお店も、店内の雰囲気作りにはお金と手間暇をかけています。
普通に見える内装やインテリアであっても、突然そこに出現して、自然と形作られたのではありません。
誰かが設計したものです。
意図やこだわりが反映されています。
照明・音響設備・観葉植物などはよくお店で見かける定番ですが、突然あるわけではなく、意図やこだわりが反映されています。
シンプルなインテリアでも、購入にお金がかかっています。
業者に設置してもらったなら、工事費がかかっています。
もちろん居抜きというケースもあるでしょう。
たとえ居抜きであっても、すべてがそのままというのはまれであり、ところどころに手を加えています。
店内の雰囲気作りの一環として、お金と手間暇がかかっています。
個人経営のお店では、店長のこだわりが反映されていることが少なくありません。
たとえば、額縁に入った絵画が飾られているとします。
シンプルな絵画であっても、何らかの意味があります。
「なぜこの絵を選んだのだろう」
「この絵にはどんな意味があるのだろう」
「どこで手に入れたのだろう」
絵画を見ながら店長のこだわりを想像してみるのも面白いでしょう。
店長に「この絵にはどんな意味があるんですか」と質問すれば「待っていました」と言わんばかりに答えてくれるはずです。
外食といえば料理ばかりに注意が向きがちですが、その限りではありません。
店内の雰囲気も、外食の楽しみの1つです。
お店に入るときは、美術館に入るような心持ちになってください。
店内の雰囲気も、1つの芸術作品です。
五感を研ぎ澄ませ、集中力と注意力を高めましょう。
気持ちをきゅっと引き締め、緊張感を持つことです。
あなたの感性が頼りです。
意識を一定に高めた状態で、じっくり味わうことが大切です。
美術館に入るつもりで、お店に入りましょう。
店内に一歩踏み入れた瞬間から、芸術鑑賞がスタートです。