私はある日、おいしそうなラーメン屋を発見しました。
店頭には写真付きのメニューがあり、店内からは香ばしいにおいがします。
「入ろうかな、どうしようかな」
少し迷いました。
とりあえず、店内の雰囲気と、どのくらいお客さんがいるのかが気になりました。
しかし、ドアが閉まっているので店内が見えませんでした。
わざわざドアを開けて確かめるのも、面倒です。
「ドアを開けるのは面倒だな」
何気なく小さな声で口にした言葉です。
その言葉に、はっとしました。
これこそビジネスを切り開く、大切な言葉だと思いました。
売れないお店の共通点は、ドアが閉まっていることです。
ドアが閉まっていると、外から店内が見えません。
また、ドアという区切りがあることで、店の内と外とで壁を作ることになります。
そうすると、自然と入りにくい心理が働きます。
閉まっているドアを押して開けるだけでも、客側は面倒であり、ためらいます。
客側に立っていると「ドアが閉まっているお店は入りにくい」という本音があります。
入店しやすくするために、抵抗を少しでも小さくしなければなりません。
夏場は冷房、冬場は暖房という理由を除き、できるだけドアは開けておくことです。
ドアを開けなくても、入店できる長所があります。
店内の雰囲気やお客さんの様子が、外からでもすぐ確認できます。
初めてのお客さんほど、店内の様子が気になります。
ドアが開いていると、オープンな雰囲気を出せ、店内が見えやすくなり、入りやすくなります。
「ドアを閉めて営業するか。ドアを開けっ放しで営業するか」
この違いは、お金も時間もかかりません。
しかし、売り上げには大きく影響するのです。