私が住んでいる三軒茶屋は、東京の世田谷の中でも一等地に位置します。
賃貸料が高く、おしゃれな町としても有名です。
そんな都心部に住んでいると、短いサイクルで、店の開業と廃業を目にできます。
開業したばかりのお店が、数カ月後には廃業するというケースは珍しくありません。
そんな数多くの店の開業と廃業を見ているうちに、事業に失敗しやすいお店のある共通点を発見しました。
つぶれやすいお店の特徴は、初めから豪華な内装をしていることです。
きれいなお店だなと思う店ほど、すぐつぶれてしまいます。
一方、質素な内装で大丈夫かなと心配してしまうようなお店ほど、長く経営が続きます。
これは私の経験則ではありますが、よく当たります。
豪華な内装は、お店が開店する工事段階からわかります。
言いすぎかもしれませんが、工事段階で豪華な内装をしているところを見ると「ここはすぐつぶれそうだな」とわかります。
事実、本当につぶれてしまいます。
店を開店させるにあたり、初めから内装に手をかけすぎていると、失敗する可能性が高くなります。
営業を始める前から、すでに多額のお金を使ってしまっているからです。
本当に大切なのは、開業してからです。
開業する前から設備投資をするのは、危険です。
本当にその事業がうまく回るかどうか、まだわからないからです。
そのうえ、初期にお金を使いすぎてしまったため、開業後のサービスの質が悪くなる悪循環です。
運転するための最低の内装だけにして、サービス内容で勝負することです。
本当に大切なのは、サービス内容です。
いかに高品質でサービスを提供するかです。
内装は、事業が順調になってから初めて手を加えていくところなのです。