ある日、クッキー店の前で、チラシを配っていたとします。
「北海道産の牛乳を豊富に使って焼いたクッキーです。じっくり丁寧に焼きました。1パック500円です」
チラシには、クッキーのおいしさをアピールしています。
クッキー売り上げのために作った、ありふれた広告です。
一方、あなたの友人から、次のような口コミを耳にしました。
「あそこのお店のクッキー、すごくおいしいんだよ」
実際にクッキーを食べたことのある友人からの言葉です。
さて、あなたなら、どちらを信用しますか。
このように聞くと、ほとんどの人が「友人の言葉」のほうを信じます。
実際に経験がある人からの意見は、真実性が高く、具体的で、参考になるからです。
不思議なことに、これは世界中の老若男女で共通して見られる傾向です。
実際に経験した人の言葉は、重要です。
客観的な意見は、商品を正しく評価をするうえで欠かせない要素です。
あなたが広告を打つときには、商品のよさをアピールしてはいけません。
それは、期待しているほど効果はありません。
主観的な意見は本当なのかどうか、説得力がないからです。
広告にクッキーで使っている牛乳の品質は、たしかに重要ですが、そのスペースがあるなら「お客さまの声」を載せてください。
お客さまの声は、実際に体験した人の感想や意見です。
データより、はるかに説得力があります。
生々しいお客さまの声を原文のまま掲載して、推薦してもらえばいい。
客観的な意見であるため、安心感を抱き、商品を購入しやすくなるのです。