般若心経とは、般若経の心髄を簡潔に説いた仏典です。
般若経の内容はもともと「大般若経」といって600巻もある膨大な経典ですが、それをわずか276文字で簡潔にまとめたものです。
もっとわかりやすく言うなら「仏教の教えを276文字で表したもの」と考えればいいでしょう。
600巻の経典をすべて読むのは大変なので、誰でも理解できるようシンプルにまとめられました。
葬儀や法要のとき、お坊さんと一緒に般若心経を読むのが定番の光景です。
意味はわからなくても、何度も読んだり聞いたりしたことがあって、耳に残っている人も多いのではないでしょうか。
子どものころは意味がわからず子守歌のように聞こえたものですが、大人になって聞くと大変重い言葉であることに気づきます。
シンプルな276文字は、人生の教科書。
私たちの生活を豊かにする知恵が詰まっていて、人生で大切なことを学べたり気づいたりできます。
般若心経の写経は、リフレッシュやストレス解消はもちろん、リラックスの方法としても役立ちます。
一文字一文字に意識を向け、心を込めながら丁寧に読み上げていきましょう。
般若心経には神聖な響きがあって、穏やかな時間を過ごせるでしょう。
自分の口から発した言葉を自分で聞くことになります。
淡々と読み上げるだけで気持ちが静まり、心が安らいできます。
自分の中に素晴らしい力が宿ったような感覚を覚えるでしょう。
般若心経には、独特の読み上げ方があります。
1人で読み上げるのが難しいなら、インターネットなどで手本の読み上げ音声・動画があるので参考にするといいでしょう。
般若心経の音読は5分でできるので、隙間時間の活用にはちょうどいい長さでしょう。
たった5分で心の浄化が完了です。
読み上げた後は、明鏡止水の心境になっているはずです。