現在、日本人が生涯稼ぐ金額は、およそ2億円といわれています。
人によっては、多少の差はあるでしょう。
ある人は1億しか稼げない人もいるでしょうし、またある人は3億も稼ぐ人もいるでしょう。
だいたい平均すると、およそ2億円という金額であるそうです。
つまり私たちは、一生を2億円分の手段と交換して生きていかなければならないということです。
普通に生活をして普通に働いていけば、一生を通して2億円ほど稼げます。
その2億円をどう振り分けて使うのかは、あなたしだいです。
「2億円のうち、これは食費に使い、これは住宅費に使い、これは衣料に使い、これは保険に使い……」
うまく振り分けるのです。
この振り分けが下手な人は、人生のバランスがおかしくなります。
当然2億円の家を買えば、そこですべてのお金がなくなります。
2億円の家を手に入れることができても、食べ物を買うお金もなければ着る服を買うお金も手元にはなく、生きていけません。
生活していけない状態になります。
お金の使い方が上手な人は、生き方も上手な人です。
自分が欲しいものや必要な衣食住をバランスよく把握し、それにかかる金額を計算して上手に配分できる人は、お金に失敗しません。
世の中には不思議なことに受けられるサービスは同じでも、金額に大きな差があることがしばしばあるのです。
私は先日、ブックオフという古本屋に行きました。
ブックオフには普通の本より格安で本が売られています。
一番安くて1冊なんと100円です。
中にはほぼ新品の本でも100円という格安の値段で売られていることもあります。
普通の本屋で買えば1,200円もするというのに、12分の1の値段というのは大きな差があります。
しかし、同じ本であることにはまったく変わりありません。
一度は誰かが読んで売られた本であるにしろ、本の状態はきれいで新品と間違えてしまうくらいです。
あなたはどちらのほうが得をしているか、もうおわかりですよね。
もちろん100円で同じ本を買うほうが、より上手にお金を使うことができていると言えます。
先ほど言った、受けられるサービスは同じでも、金額に大きな差があるとはこのことです。
これは本だけに限ったことではありません。
洋服やCD、車、旅行、家、土地にもまったく同じことが当てはまります。
手に入れるものまったく変わらないというのに、値段には大きな差があることが世の中にはたくさんあります。
できるかぎり安い値段で、価値のあるサービスを手にするほうが、使い方が上手と言えます。
お金を上手に使うとは、小さな金額で大きなものやサービスを受けるということです。